最終更新日 2024年11月21日 by byersp
なぜ投資分散を考える必要があるのか
投資を行う時の基本は、分散投資と呼ばれる投資金額を分散していくつかのものに投資するという手法です。
これをなぜ行うのかというと、一つのものに投資し続けることでリスクが増大する懸念もあります。
なんらかの要因によって投資をした対象の価値が下落した場合においては、投資資金がほとんどなくなってしまうかあるいは借金が発生してしまう可能性まであります。
そうしたトラブルを防ぐために、投資をするときにおいては資金を分散しておいて、万が一のリスクを軽減するのが主流となっているわけです。
守りの面を重視した投資手法であり、特に投資の初心者やあまり大きなリスクを取らずに堅実に取引したい人にとって向いています。
さらには、時間のある若い人が着実に資産形成する場合に中長期的に実施するのに適している手法でもあります。中長期的には、この投資の仕方で利益を得やすいです。
ただ、大きく儲けたい人にとってはあまり適していません。
また資産を分散する分だけ管理の手間もかかりがちですが、ある程度口座をつくって管理するのであればそこまでデメリットになることはないでしょう。
投資活動を行わない預金派も、できれば分散投資を覚えておいたほうが良いです。
預金をしている人は、よくお金の価値が変わらないためにこちらを選択する人は多いです。
ただ、預金をすることで実はリスクも生じます。主なリスクは2種類あり、物価が上がることにより結果としてお金の実質的な価値が減ってしまうインフレーションによるリスクと円安リスクが挙げられます。
現在の日本においては、長期にわたり物価が低迷しておりインフレによってお金の価値が減る事態までは想像しにくいものの、もらえる額面の金額が同じでもそれで買えるものやできることのほうが小さくなってしまっている状態は発生しています。
そのことにより、お金が減っているのと同じ効果が発生してしまうわけです。
どのような投資分散方法があるのか
もう一つのリスクは円安になることで輸入品の値段が上がるため購買力が下がっていきます。
それに備えるためには、持っているお金の価値を守るという意味合いで資産の分散保有をしておくことによってトラブルを回避できやすくなります。
そのため、分散投資は資産形成をするにあたってはとても有効な手段です。
主な分散投資の種類ですが、まずは投資対象で分散する方法があります。
株や債券などは日々の取引で異なる動きをしているため、値動きが異なる商品を中心に組み合わせることで分散するのが主旨です。
他にもFX・不動産投資信託・金や穀物といったいわゆる先物取引の対象となる商品などを対象に含めることもあります。
地域別に分散するという方法も主流です。
日本の株式市場だけではなく、アメリカ・イギリス・中国などといった海外の市場も併用することで投資を分散させます。
ローリスク・ローリターンで安全に収益を見込めるのは経済の安定した先進国で、ダイナミックに価格変動が起こりうるハイリスク・ハイリターンの投資対象は経済成長の著しい新興国の取引相場が対象となります。
円以外の通貨を利用して投資資産を分散する、という方法もあります。
円の他に米ドル・人民元・豪ドル・ユーロ・ポンドなどといった外国通貨建てで分散します。
この方法は、インフレ対策にも有効です。
通貨の性質は、例として円ドル相場で一方の値が上がれば逆は下がるという補完的な動きになるためです。
投資対象だけではなく時間の分散もできます。
こちらは購入タイミングを時間的に分散することによって、仕入れ値である平均購入金額を抑える目的で行われる手法です。
分散投資でやってはいけないこと
良く用いられているものにドルコスト平均法が挙げられます。
ドルコスト平均法を簡単に書くと価格の変動する商品を定期的に一定金額ずつ購入することで、平均購入コストの低下を目指します。
ドルコスト平均法の買い方ですが、もし投資対象の価格が低いときにはある程度多くの口数を購入し、逆に価格が高いときには少しの口数を購入していきます。
メリットとして、定量購入と呼ばれる毎月一定数を購入する方法に比べて平均購入コストを下げることが可能です。
分散投資のやり方で、やってはいけないこともあります。それは数多くの対象に一度に分散することです。同じ値動きをするものもありますので、それが重なると分散したつもりがそうなっていないということになり損をすることもあります。 「株式会社ゴールドリンク」より一部抜粋
分散投資を行うときのポイントとしては、自分がどの程度のリスクとリターンを望むのかを考えつつ4種程度に絞って異なる値動きをする投資対象を組み合わせ、投資資金を配分させることを考えておくと良いでしょう。
この場合、すべて25%ずつの配分から始めるのも一つの方法ですが慣れてきたら、少しずつ配分を増減して調整していくと良いでしょう。
この配分の決め方をポートフォリオといいます。
ただポートフォリオの決め方は最初のうちはなかなか難しいので、特に初心者の場合はこれらを組み込んだ投資信託を買うことが推奨されます。
また、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナーに相談してみるのも一つの方法です。
参考記事・・・株式会社ゴールドリンクの転職・求人情報